サルコペニアについて

サルコぺニアとは1989年アーウィン・H・ローゼンバーグらが提唱した概念です。サルコぺニアという言葉はギリシャ語で筋肉を意味する「Sarx」と喪失を意味する「Penia」を合わせた造語です。

極端に体を動かさなくなる事によって、筋肉量や筋力が低下した状態を言います。サルコぺニアは低筋肉量に加えて低筋力、低身体性能が伴っているものです。

主な原因は加齢だと言われています、年齢を重ねると脳から筋肉までの経路に神経細胞がｋｍ減少しやすいため運動を定期的に行っていないと筋力20代から50代までに約10％低下し60代、70代には約15％その後は10年ごとに約30％低下すると言われています。

このように筋力が低下すると日常生活の動きに対して体が抵抗できなくなり、寝たきりなどの状態に悪化する事で様々な2次的な病気につながる事があります。

過度のダイエットや乱れた食生活による栄養バランスの崩れなどでは若い人でもサルコぺニアになる可能性はあります。              

筋肉量が減る事により体の熱が産生されなくなり冷えを慢性的に感じるようになったり疲労感が回復しないなどの症状が現れる場合があります。

一番の問題は日常生活動作に支障をきたすことにより2次的な問題に発展するという事にあります。たとえば歩行が困難になった場合、寝たきりになる事で認知症や骨粗鬆症に繋がる事もあります。サルコぺニアは予防が何よりも大切になります、若いうちから体を動かして体力、筋力を維持しておくことや栄養バランスを考えしっかりとした食事をとる事など基本な事が重要な予防法になります。

当院では効率よく筋肉量、筋力を向上させるために加圧トレーニングを取り入れています加圧トレーニングは通常のトレーニングと違い腕の付け根、脚の付け根にベルトを巻き圧をかけて行うトレーニングです。そうする事で体は低酸素状態なります、そうするとベルト部分には乳酸が溜まります。この乳酸が溜まる事がきっかけとなり脳の下垂体という場所から成長ホルモンが体に分泌されます。成長ホルモンは体を構成するタンパク質を合成する働きがあり、筋肉細胞の新生も助けてくれます。